依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

依存症の仲間と共にの新着ブログ記事

  • 負け組パパ その2

    マドカに便乗させてもらい 私にバブル再来でした、 贅沢をさせてもらったのは 勿論ですが 本当にお金に困っていたので パパさんの存在は神様のようです。 本当に本当に有難うございました。 物は持って帰れば 見たらわかるので パパさんにプレゼントしてもらった。 と話しましたが 現金は隠していました。 (... 続きをみる

    nice! 6
  • 負け組パパ その1

    パパはまた頻繁に 海外に行くようになり 私は1人寂しく留守番です。 「パパ 仕事いつ頃軌道に乗るの?」 「2年くらいかな。」 私はパパの仕事の事は よくわからない。 家のお財布事情もわからない。 唯 以前のように 支払いが遅れたり お金を無心したりする 様子はないので 然程 不安になるようなことは... 続きをみる

    nice! 7
  • 記憶障害 その6

    パパの生まれた国を 私は大変気に入りました。 貧富の差が激しく 未だ舗装されていない路もあれば 私の地元以上に 立派なビルにはブランド店が 沢山ありました。 食べ物も美味しい。 夜になれば怪しげなお店の営業が 始まり 私はテンションアゲアゲです。 パパのお母さんにお食事に 誘われていましたが 寸前... 続きをみる

    nice! 6
  • 記憶障害 その5

    少しお金に余裕が出来たせいか ライフラインが 停まることもなく 生活に余裕が出来 時々外食に行くようにもなりました。 元は私のお金だけど‥ ある日パパが 「◯◯に旅行に行くか!」と言いました。 パパの生まれた国です。 私は行った事がなかったので 「行きたい!」と大喜びしました。 ところが毎度 出発... 続きをみる

    nice! 6
  • 記憶障害 その4

    私が理解出来ていたことは パパが契約を勝ち取ったビジネスは パパが長い時間をかけて 培った人脈と信用の賜物。 契約先の関係者は 日本に来日すればニュースに なります。 私もお会いしています。 ただ パパはお金が無い。 それに私が利用されている事に 私の周りの人達は ざわつき始めていました。 当たり... 続きをみる

    nice! 6
  • 記憶障害 その3

    融資を受ける金融屋に行くのに もう1人男性がいました。 後日 パパにあれは誰なんだ?と訊すと 「ツツイさんの会社の若い子だ。」と 言いました。 ツツイさんも金融屋です。 1度ツツイさんにも70万円お金を 借りに行った事を思い出しました。 私が保証人のサインをしたと 思います。 どうしてそんな大変な... 続きをみる

    nice! 7
  • 記憶障害 その2

    私は30歳代後半の 記憶が曖昧です。 処方薬 ドラッグ 飲酒 荒んだ生活を送っていました。 再び 記憶障害の症状が現れました。 書く事に嘘はありませんが いつの頃の出来事なのかは 覚えていません。 この頃 パパが力を入れていた仕事で 念願の契約を結ぶことが出来ました。 パパは会社を作った方が いい... 続きをみる

    nice! 7
  • 記憶障害 その1

    この頃私は クレジットカードを3枚所有していました。 亡くなった父から 「借金をするな。物を盗むな。」 口癖の様に言われていたせいか 物は盗んでしまいましたが 私の仕事は水商売に風俗と 保証のない仕事しかしてこなかったので 現金で支払う方が気が楽です。 海外旅行以外は カードを使う習慣がありません... 続きをみる

    nice! 5
  • 境界性人格障害 その9

    私の病気は もう病院では助けてくれない。 裏切らないのは ドラッグとお酒だけ‥ パパんちからのダイブ事件の後 私のお尻はブラジル人女性の様に 腫れ上がり真紫に‥ ひと月ほどうつ伏せでしか 眠る事が出来ず 杖をつきながら毎日鍼治療に 行きました。 先生に病気の詳細は話しませんが 精神科に通院していた... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その8

    相変わらず 我が家の経済苦は深刻です。 ある日パパが 「りょうのマンション 住まないなら 賃貸物件で貸すとか投資した方が 良いんじゃない。」 ムカッ!(怒) 私自身生産性の無い人間で 融資がどうとか知識も無いです。 マンションは 学歴の無い私が それなりに努力しながら懸命に働いて 手にした唯一の財... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その7

    病気の症状のせいで 怒りがコントロール出来ない。 私にはそれだけが原因では ないとわかっています。 危険ドラッグの使用も 感情の起伏を増しているはずです。 薬が効いている間は機嫌がいいです。 2日も眠らず使えば イライラし始めて 寝たくても眠れない。 眠剤も普通の量では効きません。 食欲もないので... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その6

    ある晩 部屋の片付けをしていました、 パパのデジカメがありました。 デジカメは海外の仕事の記録を残すために 必ず持って行くものです。 私は写真を見せてもらったことも あるので 暇つぶしに電源を入れて 見始めました。 まぁ今まで記憶にある写真です。 ‥紅葉?? 見たことのない景色です。 そして 金髪... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その5

    メンタルは良いとは言えませんが お金を稼がないとイヤなので しばらく休んで居た 風俗のバイトに 再び行くようになりました。 そして 帰りに危険ドラッグを買って帰る。 最初の頃はパパが海外に 仕事に行っている時だけだったのが 常習性が付いてしまい パパがいる時も使わずに 居られなくなりました。 ただ... 続きをみる

    nice! 7
  • 境界性人格障害 その4

    処方薬は ドパミン セロトニンに作用する薬で 感情や意欲低下を改善するものを かなり多めに出されました。 怠くて眠くて何も出来ない。 と主治医に訴えました。 それで怒りを抑えて コントロールさせています。 と言われました。 そんなの治療じゃない。 生ける屍じゃないですか! 然し 薬って副作用が治療... 続きをみる

    nice! 7
  • 境界性人格障害 その3

    境界性人格障害の特徴 私が個人的に 顕著に現れるのは 私のターゲットになる相手は 現在はパパですが 今までは交際相手だけです。 見捨てられ不安から 相手の気をひくための自殺企図 ベランダから飛び降りるふりを したり 走行中の車から飛び出そうとします。 基本は気を引きたいだけなので 本気度は低いかと... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その2

    母は美人です。 そして母の世代の言葉を使うと ハイカラで自立心の強い女性で 一生懸命働いて貯めたお金で 東京の有名な洋裁学校を出ました。 東京で仕事をしていた頃から 今では 地元で1番古くなってしまいましたが お洒落なファッションビルのブティックで 働いていた頃の輝かしい話を聞かされた 記憶があり... 続きをみる

    nice! 6
  • 境界性人格障害 その1

    境界性人格性障害については 私流で説明をさせて下さい。 少し長くなりますが お付き合い頂ければ嬉しい限りです。 原因としては 幼少期に親から与えられるべき愛情が 与えられなかった愛着障害です。 私には 母から抱きしめられた記憶がありません。 父からの愛情はお金と物を 与えてくれる事でしたが 私は父... 続きをみる

    nice! 6
  • お金が無い その5

    私はヤマニシ先生に 自分は境界性人格性障害では ないか? と尋ねた時に 「誰が言ったの?」で終わりました。 この頃から遡って およそ7年前くらいだと思うのですが 境界性人格性障害については ネットで調べる事も出来るし 書店に行けば専門書も ありました。 私は精神科医ではありませんが 症状に充てはま... 続きをみる

    nice! 6
  • お金が無い その4

    病院は1人でも通院できるよう 最寄駅から近い 地元では古くからある 精神病院です。 ヤマニシ先生の診断書は 封がしていなかったので 開けて見てしまいました。 (統合失調症)と書いてありました。 私自身 初めて知りました。 パパと2人で 統合失調症ではないんじゃないか。 と話し合いました。 ただし ... 続きをみる

    nice! 7
  • お金が無い その3

    何度も何度も 警察にお世話になりました。 その度に一時保護で お泊りになります。 でも パパは次の日には 必ず迎えに来てくれます。 怒ったりしません。 私の実母は 私が中学生の頃 学校から呼び出しがあったり 警察に保護された時 一度たりとも迎えに来た事がありません。 実母の事は大嫌いでしたが 仲間... 続きをみる

    nice! 5
  • お金が無い その2

    私は私で 相変わらず風俗のバイトに 行っていました。 以前のお店みたいには 稼げないのは少し不満でしたが 以前のお店は 単独待機なので他の女の子との 絡みが全くありません。 待機室で他の女の子と 話をするようになって たまにご飯に行くように なりました。 こちらに 友達がいない私にとって ひとつの... 続きをみる

    nice! 6
  • お金が無い その1

    パパは仕事で 海外に行かないといけないのに お金がありません。 スポンサーが渡航費 宿泊費等を 出してくれる仕事なら いいのですが 自分の企画の仕事の場合は 実費です。 その度に 私にはハッキリとは言いませんが お金を借りて居たと思います。 借金に借金! 帰国した時に度々 最寄りの駅に迎えに来て欲... 続きをみる

    nice! 6
  • 養子縁組へ その8

    腹が立って仕方がない筈なのに‥ 私はケイスケさんの言った (家族の素晴らしさ)を 知りたいと思っていました。 何の根拠も保証もないのに 気持ちは実母よりも 既に家族になっているのです。 行ったり来たり 優柔不断な私ですが やっぱりケイスケさんの元に 戻りました。 そして 2人で区役所に行き 養子縁... 続きをみる

    nice! 6
  • 養子縁組へ その7

    ケイスケさんの仕事は 人に夢を与える素晴らしい仕事だと 思います。 そして それが成功を成せれば 生産性のない 私にでも 想像もつかない収入を 生み出す事もわかります。 多分‥笑 ケイスケさんの仕事は 私は全く興味がない分野で 説明されたところで 理解不能です。 私の後輩の男性が ケイスケさんの仕... 続きをみる

    nice! 6
  • 養子縁組へ その6

    「仕事が出来ない。 お願いだからパソコンを返して欲しい。」 おお慌てで電話がかかって来ました。 怒りはしないところが ケイスケさんです。 自分はお金が無いから 私の所へは来れません。 取り敢えず 私はパソコンを持って新幹線に乗り 返しに行く事にしました。 私は駅で大激怒です。 「お前が家族だ養子縁... 続きをみる

    nice! 6
  • 養子縁組へ その5

    何に怒っているかと言うと お金がないこと。 (家賃はケイスケさんが払っています。) 光熱費等は ケイスケさんが居なければ 停められるのは嫌なので 私が支払っていました。 食べるものは お互い食べたい物を買ってくる。 という感じです。 私は自炊をしたいので 炊飯器を自分で購入して 食べていました。 ... 続きをみる

    nice! 7
  • 養子縁組へ その4

    今いる場所でも危険ドラッグを 買える状況を見つけてしまいました。 私は出勤した日に お給料を精算してもらうと 周りにお店の関係者や お客様が居ないのを確認して 警戒に警戒を重ね 薬を買って帰宅するようになりました。 皮肉なことに 薬さえ手に入れば ケイスケさんが留守の方が 都合が良くなったのです。... 続きをみる

    nice! 5
  • 養子縁組へ その3

    ケイスケさんの仕事は 本当に忙しくて 帰国して4日後には また違う国へ 主とする仕事の時は 1度行くと10日間程帰国しません。 1番長い時は ひと月帰国しませんでした。 最初の予定は2週間だったのが 仕事の都合で 延びて延びて気がつけばひと月 寂しくて夜になると涙が出ました。 今でこそSkypeや... 続きをみる

    nice! 7
  • 養子縁組へ その2

    新しいお店は 某繁華街のホテル街のホテヘルです。 待機中はホテル街にある お店が借りているマンションです。 ここのお店は若い子のお店と 私のような所謂人妻店の2店舗です。 待機部屋は 禁煙と喫煙部屋に分かれています。 私はタバコを吸わないです。 非喫煙者の方が少ないです。 部屋は6畳くらいでソファ... 続きをみる

    nice! 5
  • 養子縁組へ その1

    ケイスケさんの元へ戻りました。 (家族として貴女をを見捨てない。) この言葉に食いついた 私の人生が更に最悪なものへと 変わっていくとは この時には 予想だにしませんでした。 この時期から ケイスケさんは頻繁に 仕事で海外に行く事が増えました。 仕事の内容と行き先は その時によって違います。 とこ... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その10

    地元滞在中は 大変複雑な思いでした。 嫌な思い出ばかりで 精神的に追い込まれ 薬とお酒がないと生きている自分が 誤魔化せない。 自分を許せない。 母親として失格な私が 居なくても 立派に成長した息子 大人になってしまったけれど せめて側で見守って居たい。 後ろ髪を引かれる思いでしたが ケイスケさん... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その9

    一般企業なら不当解雇です。 私は決してサービスを怠っていません。 お客様がどんなクレームを 言ったかはわかりませんが 私からは何があったかお店に 説明しました。 私にリピーターのお客様が少ないのは 事実です、 今までクレームがあったと 注意されたことは 一度もありません。 クビにされてしまいました... 続きをみる

    nice! 5
  • 家族 その8

    お金が必要だから 地元でも系列店の風俗で働いていました。 ある日初めて接客をしたお客様との 雑談からの出来事です。 私が今のお店に入店したきっかけは 別のお店で掛け持ちで働いていた 女の子に勧められたからです。 彼女はとても綺麗で優しく 売れっ子ですが 出勤日が少ないので お客様達は常にHPをチェ... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その7

    この頃から一人で 危険ドラッグを頻繁に 買いに行くようになりました。 私は現在非喫煙者です。 関係あるかわかりかねますが 煙や匂いが‥ 以前にも書いたように 大麻は余り好きではありません。 危険ドラッグを販売している スタッフにそんな話をしたら 「こんなのも有りますよ。」と言って 小さなロケット型... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その6

    たったひと月で 地元に帰って来てしまった。 後ろめたさを感じます。 それでも ケイスケさんは帰国するし 震災が落ち着けば 戻ると決めていました。 然し 戻って来た事で 私はまた危険ドラッグを 再使用するようになってしまいました。 笑っていたくて トモヒコに会いに行きました。 トモヒコの部屋に泊まる... 続きをみる

    nice! 7
  • 家族 その5

    最寄駅に着いたのは 良かったのですが 停電で真っ暗です。 警察官の方達が 交通整理をしていました。 マンションに着いても 部屋の電気はつきません。 スマホのバッテリーも減っているし そもそも電話が繋がりません。 今夜は寝るしかないようですが 余震は止まりません。 翌日 電気は復旧しました。 ケイス... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その4

    地元を離れてひと月 然もタイスケさんは留守。 何をどうしたら良いか 全くわかりません。 交通機関は 全て停まっています。 隣に居たお爺さんが 自宅に居るお婆さんと 連絡が取れないと 大変心配されています。 私には何もしてあげられません。 唯々 呆然としていた記憶しか ありません。 数時間経った頃 ... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その3

    ケイスケさんは再び 仕事に行きました。 また暫く独りぼっちです。 ケイスケさんから 困った事があれば 会長夫婦の所へ行くといい。 と言われていました。 一度お食事に連れて行って 貰った事があります。 歩いて数分の所に 会社兼自宅があります。 「いつでも遊びにいらっしゃい。」と 仰ってくれました。 ... 続きをみる

    nice! 6
  • 家族 その2

    ケイスケさんとやり合った後 私はしばらく泣きました。 勢いで地元を出て 何か変わるかもしれない。 そしてケイスケさんに出会い この出会いは偶然ではないと 淡い期待‥ 私は結局欠陥人間でしかない。 こんな時 薬があったら‥ 私はこの街に来てから お酒は飲んでも 薬はやっていません。 売っているところ... 続きをみる

    nice! 7
  • 家族 その1

    (養子縁組) ケイスケさんと私の年の差は 13歳です。 側から見れは 父と娘には 明らかに見えないでしょう。 ケイスケさんから別れを 切りだされた事を 私が すぐに整理出来る筈もなく 異性として 好きだと言う気持ちから 家族と言う関係に切り替える事は 可能なのでしょうか? ケイスケさんは 人望に熱... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に‥ その6

    その日もケイスケさんは仕事で 帰宅は遅かったと思います。 「お帰りなさい。」 疲れた顔で言われたのは 「話したい事があるんだ。」 私は今迄の経験から お付き合いしている人からの (話したい事) その言葉の先に 恐ろしさしかありません。 「申し訳ないけれど‥ 貴女とこの先 男と女の関係を続けていくこ... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に‥ その5

    その日 ケイスケさんは仕事に出掛けていました。 普段ケイスケさんは コンビニ弁当ばかり食べています。 独身男性にとっては普通なのかな? 私は単純に ケイスケさんの食生活が 心配です。 55歳の彼はトンカツに唐揚げ マヨネーズが大好きです。 そして 食後に甘い菓子パンを必ず食べます。 よく胃もたれし... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に‥ その4

    ケイスケさんが帰国しました。 お疲れ様でした。 今回の仕事は ご近所で会社を営まれている 会長さんご夫婦が 会社の工場を 賃金のコストが 低い国に進出するための 視察でした。 その会長さんご夫婦には 後々大変可愛がって頂くことになります。 ケイスケさんに 美容クリニックに行ったことを 話しました。... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に‥ その3

    ケイスケさんが仕事で 留守になる日を迎えました。 翌日がバレンタインデーでしたので 購入しておいたチョコレートを 渡し見送りました。 2週間‥長いなぁ‥寂しいなぁ‥ 翌日 仕事に行きました。 前日 私はケイスケさんに もう一度抱かれました。 仕事は正直嫌です。 お金が欲しいなら 耐えるしかありませ... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に‥ その2

    ケイスケさんにしてみれば 私が何故そんな事で怒るか 理解できないでしょう。 私は 地元の女友達に電話をして こんな事言われたらどう思う? と聞いてみました。 その友達は (過去の彼女の話なんてありえないでしょ。) と共感してくれました。 事件の翌日だったか ケイスケさんの 友人とお茶をしました。 ... 続きをみる

    nice! 6
  • 共に その1

    間も無くケイスケさんと 暫しのお別れです。 その日は街に映画を 観に行くことになりました。 私が好きな ハリウッド女優さんが主演です。 映画は大変面白く 帰りに2人であーだこーだと 盛り上がりました。 その流れでケイスケさんが こんな事を言いました。 「僕の昔の彼女 あの女優さんに似てるよ。」 (... 続きをみる

    nice! 8
  • 遁走 その12

    ケイスケさんは知識が豊富で 話し上手で一緒に居て 飽きません。 仕事柄色んな国に 行っているので 旅行好きな私は 羨ましい限りです。 仕事に行くのが嫌になっている 自分が居ました。 ケイスケさんの家に来て 1週間ほど経ったころ 私は抱かれてもいいと思っていました。 どんな流れだったか 忘れてしまい... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その11

    ケイスケさんの優しさに 少しずつ惹かれていく 自分がいました。 然し 過去自分に愛された人達の事を 思うと自制しなければ ケイスケさんに迷惑がかかる。 追い出されて 行くところがなくなり また独りぼっちになってしまう。 10日後ケイスケさんは 2週間 海外に仕事に行く予定です。 それまでの間 私は... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その10

    ケイスケさんちに行った翌日 私は仕事を休み ケイスケさんと 街に出掛ける事にしました。 朝ケイスケさんは 朝食を作ってくれました。 誰かに優しくされたのは 久しぶりです。 私の希望で 行きたいところがあったので ケイスケさんに 付き合って貰う事になりました。 息子の影響で私は (ONE PIECE... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その9

    彼の名前はケイスケさん 55歳 お仕事は書ける範囲で書きます。 ご理解の程宜しくお願いします。 ケイスケさんは4.5年前に 会社の債務整理をしています。 海外に縁のある仕事をしてきたので 現在は海外で何かしたい方の サポートや 以前の仕事への再度復帰の為 動いています。 仕事が順調な頃は メディア... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その8

    「そろそろ休もうか?」 彼が灯りを消しました。 それが合図かのように 彼が私の身体に腕を回してきました。 「ごめんなさいっ!」 彼は腕を離してくれました。 「私‥そういうつもりが 全くなくて‥ 本当にごめんなさい。」 彼はしばらく黙っていましたが 灯りをつけてくれました。 「僕は貴女が嫌なら何もし... 続きをみる

    nice! 7
  • 遁走 その7

    大きなスーツケースは 彼が持ってくれました。 電車に乗ってさほど遠くない駅で降り 駅からはタクシーに乗りました。 彼のマンションも駅からワンメーター 対した距離ではないようです。 着いたマンションは 私が想像してたよりも 普通で部屋に入れてもらうと 1DKの狭い部屋でした。 (海外によく行く)と ... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その6

    1時間後 指定された場所に赴く。 お客様はまだ来ていない。 (来るわけないか‥) からかわれただけだ‥ どこに行くわけでもなく 移動しかけた時 あの変わった人が 息を切らせて目の前にやって来た。 「待たせてごめんね。 これを作っていたら遅くなってしまって‥」 私に渡して来たものは 合鍵でした。 「... 続きをみる

    nice! 7
  • 遁走 その5

    3日目の朝がやって来た。 チェックアウトを済ませる。 無駄だと思いながらも 「宿泊予約のキャンセルはないですか?」 と聞いてみる。 答えはNOだ。 日中はいつも通り仕事をこなす。 流石に疲れも溜まっていたし 宿泊先を探したかったので 18時頃に上がらせて貰いました。 スーツケースを 事務所に預けて... 続きをみる

    nice! 7
  • 遁走 その4

    3日目 1日仕事をこなし 現金は そこそこ手にしたけれど 泊まるところがない。 たまたま連休と被ってしまった事。 それに女性1人の宿泊を 敬遠するホテルが多い。 部屋で自殺されることが あるからです。 日中 ラブホテル街を散策していたら 一泊1500円くらいの 宿泊施設を沢山見かけた。 (こういう... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その3

    2日目 風俗嬢はお店のHPに ブログを書きます。 ブログはお客様へのアピールに なるので大切な事です。 私はその日のブログに よその街からやって来て 右も左もわかりません。 明日までは ホテルに泊まっていますが 明後日からの予約が取れません。 こんな事を書いたかと思います。 その日は10時から22... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その2

    毎度のことですが 何の計画性もなく 取り敢えず私は目的地に向かいました。 先ず何をしたらいいのか? わかりません‥ 結局はお金なのです。 そして 学歴もない。 今回は住居もない。 行き着く先はまた 風俗店です。 以前勤めていたお店の系列店が あるので そこへ行ってすぐに仕事を 入れてもらいました。... 続きをみる

    nice! 6
  • 遁走 その1

    新しい歳が明けて 気持ちも新たに‥とはいきません。 自分がした愚かな行為を反省し やり直せる気がしませんでした。 毎日 自己嫌悪に苛まれ 思い出して 辛くなればなるほど お酒とドラッグだけが 拠りどころなのです。 いつしか仕事をする日も減り お金も底を尽きていました。 どこか 知らない街に行こう。... 続きをみる

    nice! 6
  • 息子と‥ その4

    息子が父親に会いたいと 願う時が来ました。 本当はずっと願っていた事でしょう。 私に言えなかっただけだと わかっています。 父親は元々は 若い頃の遊び仲間です。 父親と同じ中学の同級生 私の先輩にあたる人とは 今でもたまに話をします。 私の元から失踪してから 地元では誰とも付き合いは なかったよう... 続きをみる

    nice! 6
  • 息子と‥ その3

    その晩も遅い夕飯時でした。 「母さん 俺のお父さんっているの?」 「会いたい?」 「居るなら‥」 息子の父親との事は(早婚)に 書きましたが 息子が産まれてすぐ‥ 私は今となっては 家族生活などなかったと 思っています。 私は息子の父親の浮気に 全く気づいていませんでした。 私の男性への 異常な愛... 続きをみる

    nice! 6
  • 息子と‥ その2

    ある晩 いつも通り遅い息子との夕食の時間 「ひーくん 話したいことがあるんだけど‥ 「ひーくんは お父さんの顔も知らなくて お母さんは自分の勝手で ひーくんをおばあちゃんに預けて ひーくんを育てなかった。 母親らしいこと何もしなかった。 その事で ひーくんが辛い思いをして 学校で嫌な事があったと思... 続きをみる

    nice! 6
  • 息子と‥ その1

    突然話が遡ってしまいますが この時期から5年ほど前に ずっと離れて暮らしていた息子から 「母さんちで暮らしていい?」 と連絡があり 私は嬉しくて嬉しくて およそ20年以上離れていた時間 親子関係を 埋めようと 自分が出来る限りのことを してみました。 息子は勤務地が遠いこともあり 1日家にいる時間... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その13

    ヒロには一応 電話をかけて妊娠した事は 伝えました。 「私は何も望まない。 手術費用の負担も必要ないし 病院に付き添ってくれなくていい。」 ヒロは 私の思いとは反対に 「俺は産んで欲しい。」 と言いました。 ヒロは一度の離婚歴があり その他2人の女性との間に 合わせて5人の子供が居ます。 どの子供... 続きをみる

    nice! 5
  • 生き辛さから逃げる その12

    街はクリスマスモード 恋人達が行き交い 公園や大通りは イルミネーションで キラキラしていました。 私はそういう時期に 寂しいと思った事が 余りありません。 考えてみたら 水商売が長く お店がクリスマス 卑しい私は恋人よりプレゼント 仕事ではありましたが 1人ではなかった。 今年はドラッグがある。... 続きをみる

    nice! 5
  • 生き辛さから逃げる その11

    ヒロは大麻を持って やって来ました。 私には自分で購入した 危険ドラッグがありました。 危険ドラッグは ジャンキーの間で 一代ブームを巻き起こしました。 違法性がないので 警察に捕まらない。 そして安価な事が理由だと思います。 表向きは雑貨店のようなお店で 普通に販売していました。 私も足繁く買い... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その10

    マイは性に自由奔放でした。 私の部屋に毎回違う男性を 連れて来ました。 所謂 (セフレ)という事らしいです。 勿論私はマイの旦那に 言えるはずがないです、 私から見たら マイはセックス依存症だったと 思います。 私はセックスに臆病で 男性との交際も上手く やっていけません。 沢山のセフレを持つマイ... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その9

    すっかりヤク中の私は 何のためらいもなく 合法ハーブとやらを 吸って見ました。 大麻とは臭いが 違いますが 効果は全く同じで驚きました。 ササキはトモヒコに 吸わされていました。 強引ではありません。 かなり酔っていたので 余り考えてなかったのでしょう。 ササキは私達と違い 大学を出て会社勤めをし... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その8

    お金がなくなれは 薬が買えない。 だから風俗店で働く。 メンタルがやられて その生き辛さから逃げるため ドラッグを使用する。 負の連鎖でしかありません。 そんな頃 私の生まれ育った町で 大きな祭りがあるのですが その日は同じ中学校に通った 同級生とのちょっとした 集まりになっていました。 集まると... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その7

    貯金が少なくなると 不安になり また風俗店でひと稼ぎ メンタルの限界まで 働いて辞める。 こんな生活を送って 精神科に通院しても 全く意味がありません。 この頃 風俗店で働くことを 知られたくないことも 含めて 仲の良い友人や同級生は 子育てに忙しく疎遠でした。 私にはサカイ君しか 理解者がいませ... 続きをみる

    nice! 5
  • 生き辛さから逃げる その6

    ヤマニシクリニックには 月2回通院です。 ヤマニシクリニックは 個人病院で 患者さんが多くて 待ち時間が長いのは 仕方ないですが 診察時間が短いのが 少し不満でした。 薬は耐性がつくので 効かなくなってしまいます。 だからと言って 減薬すれば 更に病状が悪化することも あります。 それに対して あ... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その5

    あの頃は フリーのお客様が 沢山来店されたので 指名が取れない私でも 稼ぐことが出来ました。 唯 最後までやるやらせろの 攻防で 再びメンタルが おかしくなっていきました。 でも お金のパワーに負けてしまう。 1店舗で一気に稼いで しばらく休む。 という生活をしました。 そんな頃に出会ったのが サ... 続きをみる

    nice! 6
  • 生き辛さから逃げる その4

    仕事‥ 結局手っ取り早くお金になるから 再び風俗の仕事をすることにした。 私は先を見ていない。 夢も希望もない。 生きていくのが面倒‥ 満たされることは? と聞かれたら 見たくれをよくすること ブランド物を身につけること 海外旅行に行くこと それらは全て 自己満足 身にならない‥ 店長といた時に勤... 続きをみる

    nice! 7
  • 生き辛さから逃げる その3

    ヤマニシ先生の診察の日が やってきました。 ヤマニシクリニックは 私が今まで 通院したクリニックの中で 1番大きく 朝一番で行ったのに 既にかなりの 行列が出来ていました。 自分も充分異常だと認知しています。 偏見の目は全くありませんが 患者さんの雰囲気が 今までのクリニックと 比べて何かが違うの... 続きをみる

    nice! 5
  • 生き辛さから逃げる その2

    留置所を出た翌日。 先ずは ヤマニシ先生の病院 (ヤマニシクリニック)に 予約の電話をしました。 そして 担当刑事さんに 形だけでいいからと 書いた念書の控えを 警察署に送り返しました。 何故ならば 私の本意ではないこと。 お世話になった刑事さんだから 書いたのに 昨夜あんな嫌な思いを させられた... 続きをみる

    nice! 5
  • 生き辛さから逃げる その1

    自宅に帰りたくない。 でも 私には帰る所は自宅しかない‥ 一カ月ぶりに帰宅した自宅は あの日に炊いた ラベンダーのアロマオイルの 香りがした。 テーブルの上に残したメモには 近親者に向けての感謝の気持ちと 遺書めいた事が書いてあった。 私はまだ生きている。 ビビリの私は死ぬ勇気もない。 生きていか... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その9

    留置所を出る朝を迎えました。 28日間の拘留期間は あっという間でした。 変だと思われるでしょうが 私には安寧の日々でした。 自宅に帰ることの方が 不安です。 女性の刑務長さんに 一つお願いをしました。 留置所で面談をした 精神科医の ヤマニシ先生に主治医に なって貰いたい。 病院を紹介してもらい... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その8

    留置所を出る日が近くなった頃 刑務官から 「明日から1人同房になるからね。 高齢の方だから 宜しくお願いしますね。」 と言われました。 翌日 おばあさんがやって来ました。 とても小綺麗な方で 着ている物も ハイブランドな物でした。 きっといいところの お家のおばあさんなんだ と思いました。 私はそ... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その7

    私の房は 刑務官のデスクの真ん前で 24時間体制で男性刑務官が 1人立っています。 刑務官は 私の他愛もない雑談に ずっと付き合ってくれました。 寂しい私は このような対応に感謝し 犯罪を犯し逮捕され 留置所にいると言う事実に パニックを起こした時の 自殺防止にも なったと思います。 一度何が引き... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その6

    午後からは 刑事さんの事情聴取です。 前出に書きましたが 罪を認めているので 特別話すことはありません。 刑事さんから 私がどうしたいかと言うことを 聴かれました。 私は 彼をサポートしてきて このような結末に納得がいきません。 慰謝料の請求をしたいです。 金額は30万円。 恋愛に見返りを求めるも... 続きをみる

    nice! 6
  • 罪からの安寧 その5

    留置所は裁判前で 刑の執行をする場ではないので 事情聴取の時間以外は することがなくて 私には退屈です。 太ることが嫌な私は 洋画で見る刑務所内のシーンに 感化されてか トレーニングを始めることに 没頭しました。 狭い房で走る事は無理ですが 四畳の部屋の中で壁伝いに 早歩きをしました。 時計がない... 続きをみる

    nice! 6
  • 罪からの安寧 その4

    朝食の後 15分間で部屋の掃除と 外に出る事が出来ます。 房の外は高い壁に囲まれては いますが 外の空気が吸えるのは やはり気持ちが良いものです。 6畳くらいで狭いですが 御座の上で 爪切り 耳掃除 髪のブラッシング タバコが2本まで吸えます。 皆んなは掃除を交代で するので丸々15分自由に 使え... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その3

    翌日 検察庁に行き 私は起訴され 勾留期間が最高で28日間と なりました。 房は変わらず 刑務官のデスクの前で 1人でした。 24時間体制で 目の前に刑務官から 監視されていましたが ずっと話し相手になってくれたのが 嬉しかったです。 房で1人なのは 私が暴れて人を傷付けたり 自殺しない為の 配慮... 続きをみる

    nice! 5
  • 罪からの安寧 その2

    今まで何人かの 精神科医を見てきましたが 今 目の前にいる精神科医ほど 医者らしくない方は初めてです。 色黒で長髪 ガッシリした体躯に ゴツゴツした指 ここは 病院ではないので私服でしたが セーターにチノパンを 履いていました。 まず 服薬している薬を聞かれました。 「リタリンです。」 「‥リタリ... 続きをみる

    nice! 6
  • 罪からの安寧 その1

    まさかの逮捕状により 手錠をかけられ 女性の刑事さんが 私の腰縄を握った状態で 2名の男性刑事さんと共に パトカーではなく 普通車に乗せられ 留置所に移送されました。 新しく出来たばかりの 留置所は女性専用でした。 定員数以上の収容状況で 四畳で3名収容の中 私は何故か1人でした。 日中は意外に冷... 続きをみる

    nice! 13
  • 成れの果て その5

    車を運転して ◯◯署に向かいました。 ◯◯署の駐車場に 駐車している 見たことのないセダンから 店長が降りて来ました。 助手席に男性らしき人が 乗っていましたが 暗くてよく見えません。 店長はゆっくり署内に 入って行きます。 私はその後を ゆっくりついて行きました。 まるでスローモションのようでし... 続きをみる

    nice! 4
  • 成れの果て その4

    余計な情報を聞いてしまった事で 私の中のモンスターが 目を覚ましました。 左手の薬指の指輪 面接なんて行かなければ良かった。 嫌がらせをするつもりが 自分の首を絞める事になっただけ‥ 妬み嫉みが 私の頭の中で狂気と暴力へと 変わっていく。 私は珍しくシラフでした。 夜も更けてきたというのに いつも... 続きをみる

    nice! 4
  • 成れの果て その3

    リタリンを処方してくれる クリニックにまた通院していました。 毎日お酒を浴びるように飲み 仕事をする。 大枚を手にする事だけが 安心でした。 ある日 やっちゃんの店で 働いていた時の同僚と 話す機会があり 知るべきでないことを 知ってしまいました。 彼がグループに戻り 別の店舗の店長として 働いて... 続きをみる

    nice! 5
  • 成れの果て その2

    バーテンダーの彼と別れて 間も無く またお客様で 普通のサラリーマンの男性と お付き合いが始まりました。 その彼も 同棲ではありませんが 交際が始まってすぐに 私の部屋に入り浸るように なりました。 以前も書いたはずですが 自分で言うのはおこがましいのですが 私と出会いハマる男性は 私とずっと一緒... 続きをみる

    nice! 5
  • 成れの果て その1

    やっちゃんに会えませんでしたが 今まで捨てられた時と違い その後 攻撃的なことをする事は ありませんでした。 私の中でやっちゃんへの 愛は消滅したのでしょう。 今回やっちゃんがしたことは 完全に裏切りです。 ハラニシくんにも 結局話をしてくれていないし 職場も知らされていない。 挙句の果てに 家庭... 続きをみる

    nice! 4
  • もう一つの顔 その6

    イワイさんから 渡されたメモに書いてある字は 間違いなくやっちゃんの筆跡です。 やっちゃんから聞かされて居た 地区とは違う地区でした。 私のストーカー行為の 恐れがあっての事と 想定内でしたので 何の思いもありません。 私は早速行動を起こしました。 車でメモに書かれた住所へ 向かいました。 市営住... 続きをみる

    nice! 4
  • もう一つの顔 その5

    翌日の朝 やっちゃんはトラックに乗って やって来ました。 荷物をまとめるやっちゃんの 邪魔をするのに 駄々っ子みたいに 荷物を壁に投げつけました。 そんな事をしたところで やっちゃんが出て行くのを 阻止する事など出来ません。 そして やっちゃんは行ってしまいました。 1人取り残された私は やっちゃ... 続きをみる

    nice! 5
  • もう一つの顔 その4

    夜遅くまで 散々話し合いました。 いや 話し合いが出来るはずが ありません。 私は狂っていますから 「死んでやる。」だのと騒ぎ立て 部屋の物を散らかしたはずです。 取り敢えずベッドに入り 横になりました。 私は 眠れる状態ではありません。 明け方 隣でやっちゃんが 背を向けて 小さな寝息を立ててい... 続きをみる

    nice! 6
  • もう一つの顔 その3

    秘密のバイト以外は 普段通りの 私だったと思います。 休日前 やっちゃんから話がある。 と言われました。 「親父の体調が悪くて 俺が家計を助けないといけない。 だから 実家に戻らなきゃいけなくなった。」 突然すぎて 理解できません。 やっちゃんが 嘘をつく人じゃないと 信じていますが 納得しにくい... 続きをみる

    nice! 6
  • もう一つの顔 その2

    秘密のバイトのお店で 源氏名を決めなければ いけませんでした。 何と私は (ミク)と名付けました。 そうです。 やっちゃんの奥さんの名前です。 この小説に書いてきましたが 私はミクが嫌いでも 憎くもありませんでした。 寧ろ スーパーモデルのように 美しいミクに憧れていました。 なのにどうして今更 ... 続きをみる

    nice! 6
  • もう一つの顔 その1

    私は 残念ながら メンタルクリニックに 通院するようになってから およそ10年間 記憶が曖昧です。 やっちゃんと一緒に 生活している間に メンタルクリニックへの 通院と服薬があったか 覚えていません。 断言出来ることは 私は異性との交際中は 違法ドラッグは使用しません。 理由は 相手に失礼なこと ... 続きをみる

    nice! 5
  • 同棲 その9

    大好きなやっちゃんと 生活のリズムが真逆になったことは 自分で思うよりかなりの ストレスになっていました。 今までのやっちゃんとの 楽しい晩酌の時間は 1人深酒になっていきました。 そして 私が次に取った行動が 更に自分を追い込む事になります。 その頃 マンションのポストに 頻繁に投函されていたチ... 続きをみる

    nice! 6
  • 同棲 その8

    やっちゃんは 仕事をするようになってから 毎月生活費を入れてくれました。 私は恥ずかしながら 学歴がありません。 やっちゃんは高校中退です。 しかし 努力家です。 やっちゃんはショートスリーパーで 仕事から帰ると 4時間くらい寝て 英会話スクールに通っていました。 それと 相変わらず図書館に行って... 続きをみる

    nice! 6
  • 同棲 その7

    やっちゃんが 仕事に就いたことを 大変悦ばしく思いました。 仕事は夜から朝にかけて 雑誌や本をコンビニに 配達するための トラックの運転です。 沢山のコンビニへの配達は 時間勝負です。 重い雑誌を運ぶ仕事で やっちゃんの手は あっと言う間に厳つくなり 紙に皮脂をとられるため ガサガサになりました。... 続きをみる

    nice! 6
  • 同棲 その6

    ある日 バイトから帰ると 部屋が真っ暗で やっちゃんの居る気配がありません。 暗闇から 花の香りがします。 灯りををつけると テーブルの上に 花籠とカードがありました。 (芳しい香りのする貴女 お誕生日おめでとう!! 仕事が決まったので 行ってきます。 感謝しています。ありがとう。) 私の本名には... 続きをみる

    nice! 4
  • 同棲 その5

    いつもの晩酌時 やっちゃんは ミクの事をポツリポツリと 語り始めました。 珍しく酔っていたのでしょうか? 先ず 私にミクだと言っていた名前は 嘘だそうです。 本当の名前はいいませんでした。 私も 今更どうでもいい事です。 驚くべき事は 2人には 一歳くらいの男の子が居たのは 知っていましたが 「親... 続きをみる

    nice! 5