罪からの安寧 その5
留置所は裁判前で
刑の執行をする場ではないので
事情聴取の時間以外は
することがなくて
私には退屈です。
太ることが嫌な私は
洋画で見る刑務所内のシーンに
感化されてか
トレーニングを始めることに
没頭しました。
狭い房で走る事は無理ですが
四畳の部屋の中で壁伝いに
早歩きをしました。
時計がないので
自分で時間をカウントして
20分。
腹筋 背筋 スクワット 腕立て伏せ等
各 100回
ストレッチを毎日行いました。
食事は3分の2だけ
食べることしました。
20代の10年間はエアロビクス
ジャズダンス ヒップホップダンスで
体を動かしていたので
体を動かしている方が
軽くなるし
メンタルにも
いいような気がしました。
留置所では名前で呼ばれません。
(51番)
これが私の名前です。
刑務官は
マグロのように動く私にも
感心していました。
「51番は罪を犯すようには
見えないな。」
反省していない訳ではありませんが
私は店長に何も出来ませんでした。
そして
私は復縁を求めているのでは
ありません。
履行しなかった事に
怒りを感じ
突然実家に戻らなければ
いけなくなった
真相が知りたいだけです。