依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

家族 その4

地元を離れてひと月

然もタイスケさんは留守。


何をどうしたら良いか

全くわかりません。


交通機関は

全て停まっています。


隣に居たお爺さんが

自宅に居るお婆さんと

連絡が取れないと

大変心配されています。


私には何もしてあげられません。


唯々

呆然としていた記憶しか

ありません。


数時間経った頃

(あっ!飲み物と何か食べるものがいる。)


「お爺さん

私 コンビニに行ってみます。

何か欲しいものはありますが?」


「申し訳ない。

それでは 飲み物と何かクラッカーの

ようなものがあれば

お願いします。」


すぐ近くに

コンビニがありました。


ところがお店に入るのに

並んでいます。

そんな状況も初めて見ました。


やっと

お店に入れたのですが

食べ物どころか

飲み物さえありません。


残っているのはアルコール類

流石にこの状況でアルコールは

飲めないと

飴を買って戻りました。


「お爺さんごめんね。何も売ってなくて‥」


そのうち

私は素晴らしい現象を

目の当たりにしました。


仕事や観光で来ていた人達でしょうか?

きっとお土産用に買った

お菓子の箱を開けて

「皆さん 良かったら食べてください。」


あっちこっちで同じ事が

始まりました。


お爺さんが

「バスが運行したようなので

私は行きます。

お気をつけて‥」

お別れしました。


私が帰宅する為に乗車する列車も

運行再開しました。


私は猛ダッシュでホームに向かい

電車に乗る事ができました。


地震から8時間経っていました。

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