記憶障害 その6
パパの生まれた国を
私は大変気に入りました。
貧富の差が激しく
未だ舗装されていない路もあれば
私の地元以上に
立派なビルにはブランド店が
沢山ありました。
食べ物も美味しい。
夜になれば怪しげなお店の営業が
始まり
私はテンションアゲアゲです。
パパのお母さんにお食事に
誘われていましたが
寸前に
「行きたくない!」が始まり
不貞腐れてホテルで寝ていました。
パパがお母さんから私にと
シルクのスカーフを預かって帰ってきました。
失礼な事をして
申し訳なく思い悲しくなりました。
その後
2ヶ月後に再び連れて行ってくれ
そのまた2ヶ月後には
友達と二人で行きました。
お金があると私は幸せです、
世の中にはお金で不幸な人も
います。
病気になって良い治療を
受けることができても
お金では治りません。
基本
体だけは健康な私は
恵まれていますが
私の苦しみや辛さは
いっときかもしれませんが
お金で満たされます。