依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

家族 その3

ケイスケさんは再び

仕事に行きました。


また暫く独りぼっちです。


ケイスケさんから

困った事があれば

会長夫婦の所へ行くといい。

と言われていました。


一度お食事に連れて行って

貰った事があります。


歩いて数分の所に

会社兼自宅があります。


「いつでも遊びにいらっしゃい。」と

仰ってくれました。


あの頃はまだ

人見知りで行く事が出来ず


適度に仕事に行き

スポーツジムに通っていました。


後は読書やYouTubeを

観ることで寂しさを

紛らわしていました。


ある日

仕事の合間に遅いランチを摂っいた時に

地震が起こりました。


最初は

日本は地震大国なので

(あぁ地震だ。」

くらいにしか思いませんでした。


ところが

今まで経験したことのない揺れ

中々おさまりません。


これは尋常じゃない。


お店は全体がらガラス張りで

もしかしたら

ガラスが粉々になって

死ぬかもしれない。

と思いました。


3・11

東日本日本大震災です。


揺れが収まり

私はどうしたら良いか考え

ホテルのロビーに行くことに決め

すぐに行動に移しました。


ロビーはまだそんなに

人が居なかったので

私はソファに座る事ができました。


そしてあっと言う間に

ロビーは人だかりになり

床にも隙間がないほどでした。


海外に居るケイスケさんに

電話をして

「地震が起きたけど尋常じゃない。」

と伝えました。


今回の仕事で福島出身の方が

一緒だったので

「連絡ありがとう。」

と言われて切りました。


その後

電話は全く繋がらなくなりました。


事務所からは

宿泊可能なホテルがあれば

後日精算しますので

安全第一でお願いします。


とメールが来ました。

風俗業を営む会社の中で

素晴らしい対応だと思いました。

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