依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

成れの果て その5

車を運転して

◯◯署に向かいました。


◯◯署の駐車場に

駐車している

見たことのないセダンから

店長が降りて来ました。


助手席に男性らしき人が

乗っていましたが

暗くてよく見えません。


店長はゆっくり署内に

入って行きます。


私はその後を

ゆっくりついて行きました。


まるでスローモションのようでした。


次に気づいた時には

私は生活安全課の

個室に刑事さんと居ました。


時間は店長の仕事が

終わってからですから

深夜2時くらいかと思います。


「お酒の匂いはしないね?」

「飲んでないです。」

「薬はやってないよね?」

「やった事はあります。」


店長からは別の部屋で

事情を聞いていると言っていました。


どうして

このような事になったかと

言うことを聞かれたんだと

思います。


気が付けば私は

泣いていたようで

涙で顔がパキパキになっていました。


「どうしたいの?」

「殺したかった‥と思います。

それと今まで私がしてきた事への

慰謝料としてお金が欲しいです。」

時間が経って

少しずつ冷静になって来たのか

気付けば刑事さんに

店長の愚痴を話していました。


少し笑い話にもなりました。


「今何時ですか?」

「4時くらいだね。」


「疲れたのでもう帰りたいです。」


「‥もう少し待ってくれるかな。

朝になったら

逮捕状が出るから‥」


「‥?」


それから

会話も無くなりました。


そして

朝がやって来ました。


「包丁‥持ってるんだよね?」

「はい。」


「銃刀法違反で逮捕状が

出ました。

貴女を逮捕します。」


両手に手錠をかけられ

私は逮捕されました。

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