依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

2019年6月のブログ記事

  • 生き辛さから逃げる その4

    仕事‥ 結局手っ取り早くお金になるから 再び風俗の仕事をすることにした。 私は先を見ていない。 夢も希望もない。 生きていくのが面倒‥ 満たされることは? と聞かれたら 見たくれをよくすること ブランド物を身につけること 海外旅行に行くこと それらは全て 自己満足 身にならない‥ 店長といた時に勤... 続きをみる

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  • 生き辛さから逃げる その3

    ヤマニシ先生の診察の日が やってきました。 ヤマニシクリニックは 私が今まで 通院したクリニックの中で 1番大きく 朝一番で行ったのに 既にかなりの 行列が出来ていました。 自分も充分異常だと認知しています。 偏見の目は全くありませんが 患者さんの雰囲気が 今までのクリニックと 比べて何かが違うの... 続きをみる

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  • 生き辛さから逃げる その2

    留置所を出た翌日。 先ずは ヤマニシ先生の病院 (ヤマニシクリニック)に 予約の電話をしました。 そして 担当刑事さんに 形だけでいいからと 書いた念書の控えを 警察署に送り返しました。 何故ならば 私の本意ではないこと。 お世話になった刑事さんだから 書いたのに 昨夜あんな嫌な思いを させられた... 続きをみる

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  • 生き辛さから逃げる その1

    自宅に帰りたくない。 でも 私には帰る所は自宅しかない‥ 一カ月ぶりに帰宅した自宅は あの日に炊いた ラベンダーのアロマオイルの 香りがした。 テーブルの上に残したメモには 近親者に向けての感謝の気持ちと 遺書めいた事が書いてあった。 私はまだ生きている。 ビビリの私は死ぬ勇気もない。 生きていか... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その9

    留置所を出る朝を迎えました。 28日間の拘留期間は あっという間でした。 変だと思われるでしょうが 私には安寧の日々でした。 自宅に帰ることの方が 不安です。 女性の刑務長さんに 一つお願いをしました。 留置所で面談をした 精神科医の ヤマニシ先生に主治医に なって貰いたい。 病院を紹介してもらい... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その8

    留置所を出る日が近くなった頃 刑務官から 「明日から1人同房になるからね。 高齢の方だから 宜しくお願いしますね。」 と言われました。 翌日 おばあさんがやって来ました。 とても小綺麗な方で 着ている物も ハイブランドな物でした。 きっといいところの お家のおばあさんなんだ と思いました。 私はそ... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その7

    私の房は 刑務官のデスクの真ん前で 24時間体制で男性刑務官が 1人立っています。 刑務官は 私の他愛もない雑談に ずっと付き合ってくれました。 寂しい私は このような対応に感謝し 犯罪を犯し逮捕され 留置所にいると言う事実に パニックを起こした時の 自殺防止にも なったと思います。 一度何が引き... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その6

    午後からは 刑事さんの事情聴取です。 前出に書きましたが 罪を認めているので 特別話すことはありません。 刑事さんから 私がどうしたいかと言うことを 聴かれました。 私は 彼をサポートしてきて このような結末に納得がいきません。 慰謝料の請求をしたいです。 金額は30万円。 恋愛に見返りを求めるも... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その5

    留置所は裁判前で 刑の執行をする場ではないので 事情聴取の時間以外は することがなくて 私には退屈です。 太ることが嫌な私は 洋画で見る刑務所内のシーンに 感化されてか トレーニングを始めることに 没頭しました。 狭い房で走る事は無理ですが 四畳の部屋の中で壁伝いに 早歩きをしました。 時計がない... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その4

    朝食の後 15分間で部屋の掃除と 外に出る事が出来ます。 房の外は高い壁に囲まれては いますが 外の空気が吸えるのは やはり気持ちが良いものです。 6畳くらいで狭いですが 御座の上で 爪切り 耳掃除 髪のブラッシング タバコが2本まで吸えます。 皆んなは掃除を交代で するので丸々15分自由に 使え... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その3

    翌日 検察庁に行き 私は起訴され 勾留期間が最高で28日間と なりました。 房は変わらず 刑務官のデスクの前で 1人でした。 24時間体制で 目の前に刑務官から 監視されていましたが ずっと話し相手になってくれたのが 嬉しかったです。 房で1人なのは 私が暴れて人を傷付けたり 自殺しない為の 配慮... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その2

    今まで何人かの 精神科医を見てきましたが 今 目の前にいる精神科医ほど 医者らしくない方は初めてです。 色黒で長髪 ガッシリした体躯に ゴツゴツした指 ここは 病院ではないので私服でしたが セーターにチノパンを 履いていました。 まず 服薬している薬を聞かれました。 「リタリンです。」 「‥リタリ... 続きをみる

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  • 罪からの安寧 その1

    まさかの逮捕状により 手錠をかけられ 女性の刑事さんが 私の腰縄を握った状態で 2名の男性刑事さんと共に パトカーではなく 普通車に乗せられ 留置所に移送されました。 新しく出来たばかりの 留置所は女性専用でした。 定員数以上の収容状況で 四畳で3名収容の中 私は何故か1人でした。 日中は意外に冷... 続きをみる

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  • 成れの果て その5

    車を運転して ◯◯署に向かいました。 ◯◯署の駐車場に 駐車している 見たことのないセダンから 店長が降りて来ました。 助手席に男性らしき人が 乗っていましたが 暗くてよく見えません。 店長はゆっくり署内に 入って行きます。 私はその後を ゆっくりついて行きました。 まるでスローモションのようでし... 続きをみる

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  • 成れの果て その4

    余計な情報を聞いてしまった事で 私の中のモンスターが 目を覚ましました。 左手の薬指の指輪 面接なんて行かなければ良かった。 嫌がらせをするつもりが 自分の首を絞める事になっただけ‥ 妬み嫉みが 私の頭の中で狂気と暴力へと 変わっていく。 私は珍しくシラフでした。 夜も更けてきたというのに いつも... 続きをみる

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  • 成れの果て その3

    リタリンを処方してくれる クリニックにまた通院していました。 毎日お酒を浴びるように飲み 仕事をする。 大枚を手にする事だけが 安心でした。 ある日 やっちゃんの店で 働いていた時の同僚と 話す機会があり 知るべきでないことを 知ってしまいました。 彼がグループに戻り 別の店舗の店長として 働いて... 続きをみる

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  • 成れの果て その2

    バーテンダーの彼と別れて 間も無く またお客様で 普通のサラリーマンの男性と お付き合いが始まりました。 その彼も 同棲ではありませんが 交際が始まってすぐに 私の部屋に入り浸るように なりました。 以前も書いたはずですが 自分で言うのはおこがましいのですが 私と出会いハマる男性は 私とずっと一緒... 続きをみる

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  • 成れの果て その1

    やっちゃんに会えませんでしたが 今まで捨てられた時と違い その後 攻撃的なことをする事は ありませんでした。 私の中でやっちゃんへの 愛は消滅したのでしょう。 今回やっちゃんがしたことは 完全に裏切りです。 ハラニシくんにも 結局話をしてくれていないし 職場も知らされていない。 挙句の果てに 家庭... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その6

    イワイさんから 渡されたメモに書いてある字は 間違いなくやっちゃんの筆跡です。 やっちゃんから聞かされて居た 地区とは違う地区でした。 私のストーカー行為の 恐れがあっての事と 想定内でしたので 何の思いもありません。 私は早速行動を起こしました。 車でメモに書かれた住所へ 向かいました。 市営住... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その5

    翌日の朝 やっちゃんはトラックに乗って やって来ました。 荷物をまとめるやっちゃんの 邪魔をするのに 駄々っ子みたいに 荷物を壁に投げつけました。 そんな事をしたところで やっちゃんが出て行くのを 阻止する事など出来ません。 そして やっちゃんは行ってしまいました。 1人取り残された私は やっちゃ... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その4

    夜遅くまで 散々話し合いました。 いや 話し合いが出来るはずが ありません。 私は狂っていますから 「死んでやる。」だのと騒ぎ立て 部屋の物を散らかしたはずです。 取り敢えずベッドに入り 横になりました。 私は 眠れる状態ではありません。 明け方 隣でやっちゃんが 背を向けて 小さな寝息を立ててい... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その3

    秘密のバイト以外は 普段通りの 私だったと思います。 休日前 やっちゃんから話がある。 と言われました。 「親父の体調が悪くて 俺が家計を助けないといけない。 だから 実家に戻らなきゃいけなくなった。」 突然すぎて 理解できません。 やっちゃんが 嘘をつく人じゃないと 信じていますが 納得しにくい... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その2

    秘密のバイトのお店で 源氏名を決めなければ いけませんでした。 何と私は (ミク)と名付けました。 そうです。 やっちゃんの奥さんの名前です。 この小説に書いてきましたが 私はミクが嫌いでも 憎くもありませんでした。 寧ろ スーパーモデルのように 美しいミクに憧れていました。 なのにどうして今更 ... 続きをみる

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  • もう一つの顔 その1

    私は 残念ながら メンタルクリニックに 通院するようになってから およそ10年間 記憶が曖昧です。 やっちゃんと一緒に 生活している間に メンタルクリニックへの 通院と服薬があったか 覚えていません。 断言出来ることは 私は異性との交際中は 違法ドラッグは使用しません。 理由は 相手に失礼なこと ... 続きをみる

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  • 同棲 その9

    大好きなやっちゃんと 生活のリズムが真逆になったことは 自分で思うよりかなりの ストレスになっていました。 今までのやっちゃんとの 楽しい晩酌の時間は 1人深酒になっていきました。 そして 私が次に取った行動が 更に自分を追い込む事になります。 その頃 マンションのポストに 頻繁に投函されていたチ... 続きをみる

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  • 同棲 その8

    やっちゃんは 仕事をするようになってから 毎月生活費を入れてくれました。 私は恥ずかしながら 学歴がありません。 やっちゃんは高校中退です。 しかし 努力家です。 やっちゃんはショートスリーパーで 仕事から帰ると 4時間くらい寝て 英会話スクールに通っていました。 それと 相変わらず図書館に行って... 続きをみる

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  • 同棲 その7

    やっちゃんが 仕事に就いたことを 大変悦ばしく思いました。 仕事は夜から朝にかけて 雑誌や本をコンビニに 配達するための トラックの運転です。 沢山のコンビニへの配達は 時間勝負です。 重い雑誌を運ぶ仕事で やっちゃんの手は あっと言う間に厳つくなり 紙に皮脂をとられるため ガサガサになりました。... 続きをみる

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  • 同棲 その6

    ある日 バイトから帰ると 部屋が真っ暗で やっちゃんの居る気配がありません。 暗闇から 花の香りがします。 灯りををつけると テーブルの上に 花籠とカードがありました。 (芳しい香りのする貴女 お誕生日おめでとう!! 仕事が決まったので 行ってきます。 感謝しています。ありがとう。) 私の本名には... 続きをみる

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  • 同棲 その5

    いつもの晩酌時 やっちゃんは ミクの事をポツリポツリと 語り始めました。 珍しく酔っていたのでしょうか? 先ず 私にミクだと言っていた名前は 嘘だそうです。 本当の名前はいいませんでした。 私も 今更どうでもいい事です。 驚くべき事は 2人には 一歳くらいの男の子が居たのは 知っていましたが 「親... 続きをみる

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  • 同棲 その4

    土日は私のバイトが休みなので ずっと2人で過ごせて 何の不満もありません。 私は 好きな人と ずっと一緒に居たいのです。 出来ることなら トイレもついて行きたいくらいです。 これもきっと 異常でしょうね。 やっちゃんは 図書館からよく本を借りていて 一度 「今日返却しなきゃいけないから 後少しで読... 続きをみる

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  • 同棲 その3

    やっちゃんは 仕事を探しているようでしたが 私はそれについても 何も言わず聞かずでした。 私のマンションは やっちゃんと働いていた お店のすぐ近くです。 やっちゃんの部下に ハラグチくんというスタッフがいて 2人は信頼できる関係で ハラグチくんの仕事が終わってから たまに会っていたようです。 ある... 続きをみる

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