生き辛さから逃げる その13
ヒロには一応
電話をかけて妊娠した事は
伝えました。
「私は何も望まない。
手術費用の負担も必要ないし
病院に付き添ってくれなくていい。」
ヒロは
私の思いとは反対に
「俺は産んで欲しい。」
と言いました。
ヒロは一度の離婚歴があり
その他2人の女性との間に
合わせて5人の子供が居ます。
どの子供も養育していません。
私が言えた口では
ありませんが
そんな男の
子供を産んだところで
明るい未来が見える筈が
ありません。
「無理だから」
「何で産んでくれないんだ!」
キレ気味に言われました。
「二度と連絡してこないで」
手術が終わり
1週間くらいは安静にしなくては
いけないので
自宅から出かけることは控え
ササキに
子宮の手術をしたと嘘をつき
食料品などを買って来てもらい
側にいてもらいました。
流石にドラッグは
我慢しましたが
お酒はやめられませんでした。
自分は死にたい死にたいと
いいながら
自害することも出来ず
図々しく生きて
自分がした事は
殺生です。
人間として充分最低な私も
流石に滅入りました。