依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

罪からの安寧 その2

今まで何人かの

精神科医を見てきましたが

今 目の前にいる精神科医ほど

医者らしくない方は初めてです。


色黒で長髪

ガッシリした体躯に

ゴツゴツした指


ここは

病院ではないので私服でしたが

セーターにチノパンを

履いていました。


まず

服薬している薬を聞かれました。


「リタリンです。」

「‥リタリンはね

覚醒剤だよ。

うちの病院にやってきた

リタリンが止められない人を

沢山診てきたよ。」


この時に

リタリンが覚醒剤であることを

初めて知りました。


成る程‥

この薬が合うと思っていたのは

当たり前です。

私はヤク中ですから‥


そして

この先生にも

何があって

ここへ来るような事をしたかを

話しました。


「先生

私は頭がおかしいんです。」


「‥貴女はおかしくない。

彼がおかしいんだよ。

貴女をこんな風にしてしまった彼が

おかしいんだよ。」


私は

泣き出しました。


精神科医の先生から

こんな風に言われた事で

何だか

安心してしまいました。


これが

ヤマニシ医師との出会いです。


後に私の主治医になって

頂きます。

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