依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

初めての欲求 その4

病院から片道90分かけて

自宅近くの

調剤薬局に立ち寄りました。

本当遠い。


精神科のお薬は特殊なので

近くに精神科がない場合は

その日に用意出来ないことは

珍しい事ではありません。


以前パパと暮らしていた

マンションの近くの

調剤薬局は

大型連休をやたら長く取ります。


10日以上薬がない日を過ごした

経験上

今の調剤薬局さんでは

次回の外来日を伝えることに

していました。


(入院してから

病状は安定していましたので

薬が増えたり変わる事は

先ずない状態でした。)


いつものように

調剤薬局に寄って処方箋を出しました。


「高見沢さん

今日は寝る前のお薬がないのね?」


「えっ?そんな筈はないと思います。」


処方箋を見せて貰いました。


本当でした。

夕食後の薬だけです。

寝る前に飲む

(ハヤシブレンド)がありません。


処方が変わる事などないからと

病院で確認しなかった私が悪いです。


薬剤師さんは

年配の優しい女性で

体調を気にして下さるので

気になる事やわからない時は

相談しています。


今日の診察の流れを話して

見ました。


「抗酒剤を飲んでるから

アルコールを飲む可能性を考えて

出さなかったのかもしれないですねぇ‥」


抗酒剤にアルコールは禁忌です。

あぁ そういう事か‥

ハヤシ先生の親心‥と感謝していました。


親友マドカに痩せ薬の話をしました。

マドカはその類のものに詳しいです。


「私 それ飲んだ事あるけど

ガッツリ効いたよ。

りょうさんのは偽物だと思う。」


そうだよ。痩せないもん。


止められない。


そしてその日も寝る前の薬なしで

寝るには寝ました。


朝まだ薄暗い時間に目が覚めると

顔だけの男が私を見ています。


「誰だお前!人んちに勝手に

来てんじゃねーよ!帰れ!帰れよ!」

私はしばらく怒っていました。

男は無言で微笑んでいます

本当はめちゃくちゃ怖かったです。


幻覚です。


違法薬物をやっていないのに

幻覚を見たのは初めてでした。


夜が明けて

幻覚だと受け止めた私は

恐怖で号泣しました。

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