依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

初めての欲求 その3

痩せ薬を飲み始めて1週間。


施設では

スリップしてしまうことは

恥ずかしい事では

ありません。


(使ってしまいました。)と

正直に話すことが回復する為の

練習です。


私も正直に話しました。

そして

「今はまだ止めることが出来ません。」

と話しました。


本物なのか偽物なのか

わからない薬を飲む必要が

何故あるのかわかりません。


恐らく私が依存症だからだと

思います。


更に数日後

パパにいつものように

その日の報告のため電話をしました。


「りょう!おかしいよ!

ずっと喋りっぱなしだよ!

わかる?」


「わかるよ。だって最近

施設も自助グループも楽しくて

私 乗ってるから!」


「おかしい!!

その痩せ薬危険ドラックみたいな

成分入ってるんじゃないの?

止めなさい。」


「止めれない。痩せたい。」


私はこの時

166㎝ 56㎏ 薬を使っている時は

異常に痩せていましたが

納得のいく体重は48〜50㎏です。


太ってるとは言われませんが

入院中に太った体重を

どうしても元に戻したいのです。


パパのせいで

数少なくなった

洋服が着れなくなったものが

勿体ないです。


そのうち仲間にも


りょうさんテンション高過ぎ!

大丈夫?


私は元々声も大きく

お喋りで人を笑わせるのが

大好きです。


然し

テンションの上がり具合が

流石に怖くなりました。


処方薬もないし

外来予約を入れ直しました。


先ずはキャンセルした事を

素直に謝りました。


そして

痩せ薬を飲んでいる事を話しました。


「痩せないし偽物だと思います。

唯 周りの人にテンションが

高すぎると言われています。

私は

単純に毎日が楽しいから

薬のせいではないと思います。

夜も寝ています。」


「躁状態

もしくはその薬が何かしら効いているね。

寝れるのは疲れるからだよ。

貴女 今お酒飲んだらアウトだからね。」


えっ‥アウトって何?

この前の私の態度に

飽きれたのか

怒っているようにも見えました。


見捨てられる‥


「でも 今は

痩せ薬を止めることが出来ません。」


こんな感じで診察は

終わりました。


精算のため受付に行くと


「高見沢さん

今日は処方箋ないんですね?」


「えっ!どういう事ですか?

お薬がないと困ります。」


受付の方がパソコンで

確認しています。


「本人希望なし。と有りますね。」


「困ります。」泣きそうです。


「ちょっと先生に確認しますね。」


しばらく待たされて

無事処方箋を出して貰えました。


然し

私のミスでこの後大変な目に

合うのです。

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