依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

初めての欲求 その1

退院後初めての外来に来ました。


久しぶりに実家に帰った気分です。

ハヤシ先生にも会いたかったので

待ちに待った診察日でした。


順調に施設 自助グループに

通っている事を報告。

ハヤシ先生は喜んでくれました。


ところが

多分私がパパと離れたのは

寂しい。と言ったんだと思います。


「貴女ね

いい加減に気づきなさい。

お義父さんは貴女から全て奪って

どうなった?

会いに来ないでしょ?


貴女から奪うものが無くなったからだよ。


貴女がしていることは

DVされても戻ってしまう人と

同じことだよ。」


ハヤシ先生から

キツイことを言われたのは

初めてでした。


確かにパパは

会いに来ません。


それにはそれなりの理由が

あります。


パパの仕事は

相変わらず上手くいっていません。


役員報酬も約2年無給です。


その仕事に私は発狂した事も

あります。


大人の事情で辞めることも

出来ない状況です。


パパは

介護のアルバイトをして何とか

生活費を繋いでいました。


住んで居る所が遠方で

打ち合わせに行く交通費も

バカになりません。


だから

私も寂しいから会いたいなど

ワガママが言えませんでした。


それでもひと月に一度は

会いに来てくれました。


長居しないので

不服を言いました。


コインパーキングのお金もないから

居られないのです。


そして相変わらず

9年経った現在もパパに会うと

私は幼児退行します。


「先生は依存症のプロだから

先生の言う事が正しいと思います。

だけどこの9年間

私の病気と対峙してきたのは

先生ではなくお義父さんです。


殴られ蹴られ罵倒され

解離した時には

ご飯を食べさせてくれました。


お義父さんが

仕事で結果を出すまでは

私が騙されていると

思われても仕方ないです。


それまで先生には

お義父さんの話はしません。」


私は初めて

ハヤシ先生に反抗的な態度を

取ってしまいました。


然も

2週間後の外来予約も

キャンセルしたのでした。

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