依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

退院まで その10

高見沢りょう

新しい部屋に

家財道具を運ぶ作業を

施設の男子部スタッフが

全部やってくれました。


男子部とは普段接点は

全くありません。

フォーラムやイベント

自助グループでお会いするくらいです。


施設 自助グループでは

男女交際は禁止されています。

(とは言っても色々ありますが‥

トラブルの元になる確率が高いです。)


流石はスタッフ

それを考慮してか

まぁ動きの速いこと!速いこと!


あっ!と言う間に

運んで去っていきました。


施設長に

何かちょっとしたものを

お礼したいのですが‥

聞いてみると


「そんな事しなくていいから

いつかりょうさんが

先行く人

(施設用語 先に回復して行く仲間の事)

になったときに

次の仲間にしてあげればいいんだよ。」

と教えられました。


その後

区役所に生活保護申請を

しました。


数日後

病院に返信が来ました。


大変です!


新居で暮らして居る実態が無いと言う

理由で生活保護が認定出来ない。

と言う回答でした。


困った。どうしたらいいんだろう‥


私はまだ

外泊訓練を1度もしていません。


来月には家賃の支払いが

発生します。


そんなお金はありません。

それどころか

生活費

更にプロパンガス保証金

というのが必要で

1万円支払わなければ

いけません。


その夜

自傷Hと食堂で困ったと

話をしていたら

ハヤシ先生登場。


「先生。

(事情を説明しました。)

外泊訓練なしで退院出来ませんか?」


半泣きです。


「‥退院するか!いつがいい?」


「本当⁇本当に退院出来るの!?」


Hと顔を合わせて

飛び上がらんばかりに歓びました。


Hはその週の金曜日に

退院が決まっていました。


「りょうさん。W退院しようよ!」


「先生。金曜日でお願いします。」


「う〜

私は週末は退院させたくないんだよ。

何故かと言うとね

何かあった時に対応出来ないからね。」


ネ申!!


「わかりました。

週明けの月曜日でお願いします。」


ハヤシ先生は

微笑んで去っていかれました。


退院。退院。退院。


突如決まった退院。

余りの嬉しさに

その夜は眠れませんでした。

私が狂った理由と治療経過です。

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