依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

退院まで その2

自助グループに何かを

見出した私は

経済的に厳しいことは

変わりませんが


なるべく

施設 自助グループに通所するよう

心掛けました。


この頃入院仲間は

すっかり入れ替わってしまいましたが

私は入院仲間のメンツに恵まれていたと

思います。


再入院の経験が

ある子に聞くと中には

性格が屈折していて

意地悪な事をしたり

物やお金を盗んだりする人もいます。


私が入院中

私の大部屋の年配者の方が

大金を盗まれた事がありました。


私はお金を余り持ち合わせて

いないので

セーフティボックスを使っていません

でしたが


その事件をきっかけに

看護長さんから

セーフティボックスを使って

管理することを強いられました、


そして私は

気づけば入院患者の中で

2番目の古株に

なっていました。


1番は

以前過干渉から

リスカ 摂食障害になってしまった

Kちゃん

Kちゃんは若いのに

大変礼儀正しく

可愛いらしいです。


再入院を繰り返し

今回はおそらく1年近い入院で

常にガッチャン部屋です。


私は摂食に関しては余り知識が

ないのですが

Kちゃんは注射器で血液を抜いたりします。

カリウムが低下するので

危険です。

皆んなで雑談中に

突然気を失ったりします。


普段は明るく可愛らしい彼女‥

何がそこまでさせてしまったのか

考えると

悲しくなります。


Kちゃんの歳頃なら

友達と遊びまくって

毎日笑って過ごすことが

当たり前じゃないかと

思ってしまいます。


そんなこと言ってる私は

楽しい振りをするために

薬に依存しながら

嘘まみれの

毎日を過ごしていましたが‥



年配のアルコール依存症Sさん

息子さんと円満に生活をするのが目標

彼女も再入院を繰り返していますが

今度こそお酒を止めたい。


「りょうさん

私は口下手で主治医にも

どうしたいかという気持ちを

上手く話せません。」


「話せないなら

紙に書いて伝えたらどうかな?

箇条書きなら

難しく書こうと考えずに

書けそうじゃない?」


早速

その晩の夕食後に

食堂に4人くらいが集合

皆んなで意見を出し合いました。


家族に自分の飲酒で迷惑を

かけたけことへの反省。

飲酒を止めることは

薬と同じで本人の意思だけでは

無理です。

その為に

自助グループへ通うこと。

定期的な通院を続けること。


箇条書きは中々

立派に出来上がったと

思います。


Sさんが

息子さんと円満な家庭生活を

送れることを祈っています。


クリスマスツリーを

作ってくれたSと

再入院のトラベルメーカーRちゃん

主治医が一緒という事もあり

いつも食堂にいました。


夜の面談は個別ですが


疲労困憊のハヤシ先生に

「先生

私達3人はお互いのこと

わかってますから

同時面談でいいです!」


今は個人情報が厳しいので

本当はいけないと思いますが

そのくらいいい雰囲気だったと

思います。


ある晩私は

ハヤシ先生に

「先生!Sの話聞いてたら私って依存症?

って思うんですけど‥」


「確かにSさんは横綱級だなぁ」


Sは巨漢で100キロ越えです。

最初何の依存症だろうと?

後から覚醒剤依存症と聞いて

驚きました。


たまに居るのですが

覚醒剤を使用しても

食べる寝る事が出来る猛者なのです、


だから

幻覚幻聴も経験がないそうです。


しかし

それが仇となり

薬を止めることは

かなり難しいことになるでしょう。

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