依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

退院まで その1

(自助グループに何かがある)

そう思った私は

1人では心許ないので


施設の仲間に

(連れて行って欲しい。)

とお願いしました。


仲間が連れて行ってくれた会場には

地元で行った会場より

沢山の仲間が居ました。

30人は居たと思います。


緊張‥


ミーティングが始まりました。


司会者の男性が

「今日この会場に

初めて来てくれた方はいらっしゃいますか?」


私はそーっと手を挙げました。


「僕たちにとって

初めて来てくれた仲間が

1番大切な仲間です。

何故ならば回復中の仲間が

僕らの回復のためになくては

ならない仲間だからです。」


そして

会場の仲間達が拍手で

歓迎してくれたのです。


(えっ?えっ?何?)


司会者の方は

固い握手をしてくれました。


私は目から鱗が落ちました。


余りに驚きその日自分は

発言はしなかったと思いますが

とても良い気分で帰院したのを

記憶しています。


夜のミーティングは

入寮から卒業して

就労している仲間達も集まるので

ミーティング時間は

19時から20時30分終了が

多いです。


それから

病院に帰ると会場の場所にも

よりますが

22時と遅くなります。


勿論

病院は開いていないので

守衛さんのところで

病棟と名前を言って解錠してもらい

更にエレベーターから

病棟に入る扉を解錠してもらいます。


当直の看護師さんが

「お帰り〜。お疲れ様。疲れたねぇ。

お風呂に入ってさっぱりしなさいね。」


私は

母とこう言った他愛もない会話を

した思い出がないので

恥ずかしいけど

たまらなく嬉しかったです。


入浴時間は20時までですが

自助グループに行って帰った人は

シャワーを使うことが出来ます。


急いでシャワーを浴びて

寝る前の薬を飲んで寝ます。


仲間のお陰で気付く事が

出来ました。

自助グループに行けば

自分が何が苦しくて辛いかを

話せます。

誰も否定も肯定もしません。


そして

仲間が何が苦しくて辛いかを

知ることで

分かち合うことが出来ます。


嫌なことは

その日に会場に置いて帰る。


それが自助グループでした。

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