入院生活 その10
入院から4ヶ月が経つ頃
精神的にかなり限界を感じました。
元来
生まれたことに感謝も出来ず
何故生きなければいけないのか
わからない私は
自殺念慮に囚われています。
入院仲間と話す気力さえ
失くなって
病室に引きこもり
食堂で食事を摂ることも
出来なくなりました。
日中 起きていても
ネガティブな事しか考えないので
頓服を飲んで寝逃げする事しか
出来ませんでした。
夜 主治医と話をしたい場合に
面談希望をすると
夕食後くらいに
先生が来てくれます。
ある晩
辛くて辛くて面談希望をしました。
ハヤシ先生は沢山の患者さんを
抱えています。
日中は外来
その後は
カンファレンスなどで
ハヤシ先生の方が疲れていると
思います。
夜 病室にハヤシ先生が
やって来ました。
「どうした?」
先生の顔を見たとたんに
先生の顔が見えないくらい涙が溢れて
来ました。
「先生
人生は楽しいですか?
先生みたいに人のために働いて
先生が居ないと困ると
思われる人生なら
生きることも楽しいかも
しれません。
私は何者にもなれません。
死にたくても死ぬ勇気さえ
ありません。」
「高見沢さんはね
今 皆んなが退院して行って
寂しいんだよ。
でも
高見沢さんもこれから
退院して
一人暮らしが始まるんだよ。」
その後
少し落ち着きを取り戻した私は
ネットで購入した先生の本を
読み終わった事を伝えて
サインをお願いしました。
メッセージまで
書いて下さいました。
(1人になってはいけません。
施設
自助グループには
仲間が居ます。 ハヤシ◯◯)
この本は今でも大切にしています。
辛い時に必ず
このメッセージを見るように
しています。
私はどうして
こんなに脆くすぐに下手れるんだろう‥
薬もお酒も止めているのに‥
施設の同期の仲間達は
スリップしても
ブレずに
元気にプログラムを再開している。
この違いは何だろう?
ある日
自助グループの仲間が
病院にやって来てミーティングを
しました。
施設の同期が司会をしていました。
その姿が
私にはとてもキラキラして見えたのです。
(自助グループだ!)
私は地元で参加した
自助グループのミーティングで
アウェイな対応をされて
此処には何もない。
と思い込み
3年が過ぎていました。
もう一度自助グループに
行ってみよう。