依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

解離性障害 その1

施設から年に1度

一泊旅行に行くプログラムが

あります。


まだまだ記憶が曖昧な私は

何かよくわからず

あー私も旅行に行くんだくらいの

気持ちでした。


気づけば施設の所有するバンで

某温泉地に向かっていました。


その時パパは海外の仕事で

日本に居ませんでした。


ここからは

私の覚えている部分と

後日スタッフから聞いた話を

合わせて書きます。


旅行に行ったメンバーは

スタッフも含め10名くらいかと

思います。


古い大きな温泉旅館で

2部屋に分かれました。

私はまだ施設に通って浅いので

スタッフと同じ部屋です。


この頃

薬を止めてから

ずっと脚の骨が痛くて痛くて

ハヤシ先生に伝えたのですが

そういう後遺症は事例がないと

言われました。


ハヤシ先生はあまり薬で治そうと

しないと思います。

依存症患者だから

処方薬に依存する可能性が

あるからだと思います。


私があまりに

「痛い。痛い。」と言うので

リリカという薬を処方してくれました。

リリカは強い薬で依存性があります。


副作用で低血圧を起こします。

私の血圧は上が80です。

厳しい数値のようですが

服薬してみました。


でも効果を感じません。


スタッフがずっと脚を揉んでくれ

気持ちいいのと穏やかな気分に

なったのを覚えています。


スタッフは私の行動に注意して

くれたようです。


ひとりで旅館を徘徊していたそうです。


なるべく側にいようと思ったら

今度はスタッフのあとをついて

離れなくなったらしいです。


恥ずかしいです‥


その後

大広間で夕食。


私は御膳の上のお吸い物を

ひっくり返してしまいました。


「ごめんなさいっ」

私の顔つきが変わったようだと

聞かされました。


翌日は

仏閣のような所を観光をして

お土産屋さんに寄ったけど

私はお金がないから

何も買えませんでした。


お昼にうどん屋さんに入って

うどんを食べました。


そして

夕方に施設の前で解散。


私は自宅に帰るのに

一回乗り換えがあります。


乗り換えの駅で仲間と別れました。


そこから

奇行が起こりました。


切符が買えない。

小銭を入れてボタンを押すだけなのに

買えないのです。


悪戦苦闘してやっと切符を買いました。

次は改札機に切符が挿入出来ない。


今思えば駅員さんに

助けを求めたらいいだけの事です。


この難関も何とか乗り越えました。


後は電車に乗れば

各駅停車でも駅で3駅だけです。


次に間違えてしまっただけと思います。

私は反対方向の路線に乗ってしまいました。


乗り換えたいのに

体が動かなくて降りられません。


ずーっと同じ電車に乗り続け

往復すること3時間は経っていたと

思います。


終電になってしまう。


降りなきゃ‥

渾身の力をこめ

乗り越えの駅で降りました。

改札口を出るときも切符と格闘しました。


電車では帰宅は無理だろう。

有り金でタクシーに乗り

何とか帰宅しました。

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