依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

最期の名医 その4

ハヤシ先生は続けて言いました。

「貴女は稀に見る薬物に強い特異体質です。」

言われている意味がわからない。


心当たりと言えば

私は避妊に対して考えが甘く

すごい確率で妊娠します。

だらしない話になりますが

5回の中絶と1回はお腹で

育っていなくて

手術をしています。


そのうちの5回の手術は

痛みこそありませんでしたが

全て覚えています。


中絶経験のある友達に聞くと

普通は

麻酔して目覚めたら終わってるよ。

と言われました。


次にパパが診察室に呼ばれて

普段の私の様子を聞かれました。


境界性人格障害のことを

伝えると

ハヤシ先生は

「貴女 解離性障害もあるでしょう?」


???‥


私が知識としてわかる解離性障害は

解離性多重人格です。


自分の中に

主人格と

別人格が何人か共存しています、

其々 年齢 性別 性格が違って

各自名前もあります。

嗜好も違い話し方や書く字までも違います。


人格同士が存在を知っている場合も

あれば

知らない場合もあります。


実際にあった有名な話

(24人のビリーミリガン)

という本があります。


興味のある方は

検索してみて下さい。


私はハヤシ先生に

「自分にはそういったことは

ないと思います。」と言ったら


パパが

「怒ってる貴女はさきちゃん27歳だよ。」

と言い出したので

ハヤシ先生から

「ほら、あるじゃない。」と言われました、

さきちゃんはパパが勝手につけた名前だと

説明しました。


幼児退行があるのは

自分でもわかります。


パパはマドカと話をしている私は全然違う。

というので

当たり前でしょ!

楽しいから

声も大きくなれば明るくなるとも言いました。



イラつけば怒って当たり前でしょ。

とバトルしました。


然しパパも引かず

ハヤシ先生に

「出会った頃は6人格くらいありました。」

と言いました。


(解離性障害)

この時はわかりませんでした。


ハヤシ先生は

「貴女が薬を止めたいなら

私はそれのお手伝いをすることは

出来ます。」

と言われ衝撃を受けました。


外科や内科と違って

薬物を使用しているのは

私自身な訳で

ハヤシ先生には治せません。


この先生となら何か変われるかも

知れない。


私は「お願いします。」と言いました。


更にハヤシ先生は

「薬を止めるのと同時にお酒も

止めてもらいます。

何故なら貴女はアルコール依存症でも

あるからです。」


(お酒も‥

皆んな飲んでるのに何で?)


正直納得がいきませんでした。


「貴女はお酒で上がると薬物も使うでしょ?」

反論出来ません。


最後に薬物依存症のリハビリ施設と

当事者が集まるミーティングに

行くように言われました。


ハヤシ先生の初診は

2時間にも及びました。


ひとりの患者にこんなに

時間をかけてくれることにも

驚きました。

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