早婚 その2
彼は10代の頃
(ヤクザ)
現在の反社会勢力の
世界に身を置いて居た。
5人の仲間が無理矢理入れられた。
今の時代ならあり得ない話。
その後
皆んなで逃げることになり
1人だけ逃げられなかった仲間がいて
その1人が
逃げられなかった事を
根に持って
ヤクザの肩書きを使い
嫌がらせをしてきた。
そいつに
大金を要求され
そんなお金なんて作れないし
払う必要もない。
私は父に事情を話し
父の知人で同業のおっちゃんが
話をしてくれることになった。
然し、彼は
「いいです。大丈夫です。」
と慌てふためくだけ
おっちゃんは
「心配するな!」
と相手の事務所に行ってしまった。
1時間もしないうちに
おっちゃんは物凄い剣幕で
戻って来た。
「貴様っ破門になっとるやないか!
わしに恥かかせやがって!」
彼に気の小さいところがあるのは
知っていた。
始めから正直に話せばいいのに‥
私達は地元には居られなくなり
地方へ行くことになった。
父は私が可愛いから
行くなと言った。
彼と離れるなんて出来ない。
私は彼に付いて行く事を選んだ。