依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

堕落 その1

出て行った彼からの連絡はなかった。


生活費を両親から援助して貰うことが

申し訳なく

両親の反対を押し切り

息子を連れ

寮のあるキャバクラで働きだした。


働く間息子を託児所に

預けなければいけない。

初めて手放す時涙が出た。

彼との

ままごとごっこは終わってしまった。


それから

堕ちていくのはあっという間だった。


お店で可愛がって貰っていた先輩と

仕事終わりに初めて遊ぶことになった。

その晩

私はかなり悪酔いしていた。


先輩の彼氏とその仲間5.6人で

ラブホテルにしけこんだ。


先輩達はテーブルの上に何やら

用意していた。


私はそれを初めて見た。

でもそれが何かわかった。


覚醒剤‥


先輩達は

私に「やる?」と言った訳じゃないし

無理矢理打とうとした訳でもない。


私が

「自分もやりたいです。」

自分の意思。


興味じゃない。

廃人になって死ねばいいと思った。


体調が悪かったのか

モノが悪かったのか

私は一晩中吐き続けた。

先輩が嫌な顔ひとつせず

介抱してくれた。

他の人達も優しくて愉快な人ばかりだった。


薬で酷いめにあった。


でも彼に捨てられ

この先

生きて行く自信をなくして

辛いだけの毎日が

先輩達と過ごす事で忘れることが出来た。

逃げ道‥

年下の私を先輩達は可愛がってくれた。

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