依存症の仲間と共に

薬物アルコール依存症。境界性人格障害。解離性障害。養子縁組。

負け組パパ その7

その日もヒイくんは

仕事で遅く

帰宅したのは

午後10時半頃でした。


パパがヒイくんに

会社の現状を説明し

会社の存続 融資の利息返済を

滞ることなくするために

マンションの名義を私から

ヒイくんにする事で

協力して欲しいというような事を

お願いしていました。


マドカにも同席してもらいました。


ヒイくんは

「今

すぐに返事は出来ないので

1日時間をください。」

と言うことでその日の

話し合いは終わりました。


マドカが

襖の向こうから

「りょうさん話は終わったよ。私は帰るね。

おやすみ‥」


私が話せる気分じゃないことを

察してくれています。


私は何のために

地元を離れて何をしているんだろう。


情けなくて

布団を頭から被り

声を殺して泣きました。

泣いたところで何も変わらない。


私は弱い‥

ヒイくんゴメン。ゴメンネ。


翌日もヒイくんの

帰宅は遅かったです。


また私は部屋に引きこもって

話を聞いていました。


「昨日の話はお断りします。

このマンションは母のものですし

僕は何の執着もありません。

出ていかなければ行けないなら

出て行きます。」


私は嗚咽を堪えるのに

必死でした。


ゴメン。ゴメン。

×

非ログインユーザーとして返信する