家族 その1
とても気丈な母
あくまで幼少期の感情で綴ります。
母は美しい。
私醜くくてごめんなさい。
子供の頃私はデブでブスだった。
それでも
華やかな世界にとても興味があり幼稚園の頃に
「バレエがやりたい。」と頼んだことがある。
「太ってるから女子プロレスラーになれ。」と笑われた。
冗談だったかもしれないが
とても悲しかった。
お金持ちの家の友達のことを楽しそうに話すと
「あんたは橋の下で拾った。金持ちがいいなら貰われていけばいい。裸で出ていけ。」と真冬に裸で閉め出された。
「ママ~ごめんなさい。ごめんなさい。」
息をするのが苦しいくらい
泣き喚きドアを叩く。
いつも近所のおばさんが一緒に謝ってくれた。
母は私が嫌いなんだろう…
私が可愛くないことしか言わないからだろうか?
大人になって知った。
抱きしめてもらうこと‥
ハグされたことがない。
家はとても狭く
平屋の二間。
父は一人で、母と私が同じ部屋で寝ていた。
寝かせられる時
友達は絵本を読んで貰うって
私んちは
「りょうの目は小さくて細いね。
糸切りバサミでチョンって切ったら大きくなるかな。」
私が醜いから嫌いなんだろう…
私は性格まで醜くくなっていた。